創業して幸せになりたい。創業して不幸になりたくない。
それは創業起業する方、誰もが思うこと。
自分らしく働きたい。
今の会社が合わない。社内政治が好きではない。
自分のやりたいことをしたい。新しいことに取り組みたい。
もっと収入を増やしたい。
世の中の役に立ちたい。業界を変えたい。困っている人を助けたい。
創業起業に至る思いは人さまざま。
そんな方々とお話ししていると「この方は創業してよかったな。きっと成功する」と思える方、「この人は、創業したけれど苦労するかも。もしかしたら5年以内にやめてしまうかも」と思える方に分かれてしまうことがあります。
せっかく良いアイデアやビジネスモデルなのに。。。
創業して幸せになる人。創業で幸せになれない人は5つのことが致命的に違う。
起業したいと考えている方。創業間もない人。すでに創業したけどなんとなくうまくいかないと感じている方へ。
今回は、幸せな創業の成功・失敗を左右する経営者の考え方をお伝えします。
目次
1.事業や仕事の目的がはっきりしていると成長も幸せも得ることができる。
創業して成功し、幸せになっている人は事業や仕事の目的をはっきり定めています。
・世の中にこういう価値を提供したい
・たくさん儲けたい、収入を増やしたい
・業界を変えたい
何のために創業するか?
自分は創業してどうしたいのか?
これが明確です。
大事なのは。自分がしたい仕事の内容ではなく“仕事の目的”を定めること。
やりたい仕事ではなく、仕事を通じて何を実現したいかです。
残念なことに、世の中の技術はどんどん進化しています。
表現は違いますが、同じようなビジネスがたくさん生まれている時代。
自分が持っている技術やスキルはあっという間に陳腐化してしまう。
陳腐化してしまえば、商売の競争力を失う。
それを防ぐためには、自分が成長するしかありません。
そのための意欲を持ち続けることも必要です。
その原動力となるのが“事業や仕事の目的”
あなたの事業や仕事の目的は何かが明確になれば。
今の技術や知識をどのようにレベルアップしていくのか?が明確になります。
自分に足りないものも見えてきますね。
成長の方向性が見えれば、自分の技術を高めるのか。仲間を増やして強力なネットワークを組むのか。どのような人材を採用するのかさえ具体化していきます。
創業で失敗する人は“事業や仕事の目的”を聞いても答えがありません。
なんとなく。自分がやりたい職種をしているだけ。
自分のやりたいことを始めたけど、その後どうして良いかわからない。そのまま悶々として低迷していく。創業したことが幸せにつながらない。仕事はうまくいっているがなんとなく幸せはないと感じる。
以前に相談を受けた経営者で、事業や仕事は大きくなり収入が増えたが幸せはないと言われた経営者もいらっしゃいます。その方は仕事が全然面白くない。こんなはずではなかったと悩まれていました。これも事業や仕事や目的がないため。
コンサルティングをして最初に伺うのも”なぜ、創業したのか?”
ないのであれば今から考えてみてください。十分に間に合います。
事業や仕事の目的を定めること。
どんな目的でも構いません。目的は人によって違いますから正解はあなたの中にしかありません。世のため人のため。自己実現のため。お金儲けでも良いのです。事業や仕事の目的が明確だからこそ、それが実現した時に幸せを感じることができるとも言えます。
創業して幸せの成功・失敗を左右する致命的な違いその①は、
事業や仕事の目的をはっきりすることです。
2.顧客・ターゲットがはっきりしているから効果的な具体策を実行できる。
創業起業した時の一番の不安は売上。
売上を取りたいと思う気持ちが必ずあります。
集客するために広告宣伝しよう。と思って取り組む時にもう一つの不安が出てきます。
それは。。。
少ない経費しか使えない。
失敗したくない・失敗できない。
この二つの要素がマイナスに働いてしまう時があります。
顧客ターゲットを絞り込めない。
この問題です。
広告一つ打つにしても、どんなお客さんでも来て欲しいと思うから、どんな人にも受け入れられるだろう総花的な内容のキャッチコピー、広告文を掲載してしまう。
これが失敗の要因です。
どんな人でも受け入れられる内容=誰の心にも刺さらない内容になる。
結果として広告の成果が出ない。認知度で勝る大手企業や先駆創業者に勝てない事態が起きてしまいます。
逆に成功している方はターゲットの絞り込みが明確で深い。
単に20歳〜30歳の女性といったターゲット設定ではなく。
具体的にどのような生活をしているか、悩みや願望、ライフスタイル、業種、職種、地域、家庭構成、どのようなシーンで利用してもらうか。これを明確に決めています。
創業する仕事の内容、商品やサービスの価格・料金を払ってもらえるかどうか。これらもちゃんと考えています。
そのため、広告を打つとしても、
・宣伝文、広告文がちゃんとターゲットの心に刺さる内容になる
・広告媒体もターゲットが見るものを選択できる
そのため、効果がちゃんと出てくる。
商品やサービスも、ターゲットに合わせてより魅力的なものにブラッシュアップできるのでお客さんの利用しやすさや、満足度も上がる。リピートも期待できる。
これがうまく循環し、売上や利益を高めていきます。
創業した時の不安。早く売上を取りたい。と思う気持ちはあるかもしれません。
少ない資金しかない。ターゲットを絞り込む不安はあるかもしれません。
ですが創業で成功したいのであれば、ターゲットは絞り込むこと。
絞り込むからこそ効果的な販売戦略・集客ができます。
創業して幸せの成功・失敗を左右する致命的な違いその②は、
顧客ターゲットを深く明確にすることです。
3.相談できる人をつくる。創業起業とはいきなり“経営”のプロの世界に挑むこと。
いくつかの会社を立ち上げた経験を持つ経営者でない限り、創業起業する方のほとんどが経営は初めてのはず。
まずは自分で経営してみようと考えられるかもしれません。
ですが、これは失敗への入り口になる可能性が高い。
“創業した企業のうち5年で80%が廃業する”事実を知っておくことが必要です。
どんなに優れた技術を持っていても、世の中で必要とされる仕事の内容でも、経営がうまくいかなければ廃業する。これが真実です。
あなたは仕事に関して技術、知識の専門家であるかもしれません。
ですが今まで雇用されていた方が、経営をするのは全く違う知識が必要です。
経営の世界にアマチュアという概念や、ボクシングのような階級制などはありません。
創業した瞬間に世の中の“経営”というプロの世界に飛び込むことになるのです。
百戦錬磨、経験豊富、あらゆる勉強をして来た経営のプロといきなり戦うことになる。
もしかしたら競合対策としてあなたの事業を潰す知識・手段すら持っていることがあるのです。
そのため成功している経営者、創業者は相談できる人を持っています。
経営の視点で見た計画の立案。
財務やキャッシュフローのこと。
数字の組み立て。
販売戦略の立案。
商品やサービスの広げ方
商品の価格設定・値づけ。
人を雇用する時のポイント。
経営者でなければ感じない不安や危機感。等々
創業すると、今まで使ったことのない知識やノウハウが必要になります。
それをゼロから自分の力だけでやるのでは失敗も多いし時間もかかる。
時間をかけている間に経営のプロの世界で潰れていく。
経営の経験がない起業創業時ほど、“経営”について相談する人が必要なのです。
人脈を広げる。専門家の力を活用するなどして失敗を少なく経営していくこと。
その中で自分なりの経営スタイルを作り上げていく。
逆に失敗する。なかなか業績が伸びない経営者ほど自分一人でやってしまおうと思っている。
あなたは経営の相談相手、経営トレーナーを持っていますか?
お金をかけてでもつくるべき重要な要素です。
迷うものは道を聞かず。
失敗するものは、迷った後に道を聞く。
資金も体力も少ないのに、無駄な回り道をする。
失敗は成功の種と言いますが、失敗をどのように成功へつなげていくか。ここも相談できる人がいれば方法を教えてくれますね。
創業して幸せの成功・失敗を左右する致命的な違いその③は、
経営の相談できる人をつくるです。
4.自分に投資する。あなたの事業は“あなた以上”に大きくならない
自分自身に投資する。
これも創業起業で資金力がないとき、なかなかできないこと。
自分の技術やスキルをさらに高める。
自分の視点や領域を拡大する。
様々なセミナーや専門家の活用。投資。
ここには大なり小なりのお金がかかります。
お金が手元にないから不安で使えないと思うかもしれない。
少し売上が上がったらと思うかもしれない。
ところが成功している経営者・創業者は
“先に自分に投資します”
つまり。投資した分を回収し、さらに高めようとするのが成功する経営者。
失敗する経営者は、今の技術・スキルで稼ごうとします。そして後で投資しようと考えます。
ここが落とし穴。
例えば、今まで勤めていたところで活かしていた技術やスキルを活かそうとすると、前職の会社と同等。規模が小さいだけマイナスです。
資金力も人材も多く抱えている先駆企業には勝てない。
そのことを理解していない創業者も多くいます。
創業するときは、他者競合と比較して勝てるものを作ることが必要です。
どんなに小さいところでも良いから、一点突破できる強みを作る。
これが弱者の戦い方です。
成功している経営者は“一点突破できる小さな強み”に先に投資をします。
特に創業起業するときは、この“小さな強み”が生き残るための一番の力。
ここに投資できない創業は“5年で廃業する80%”に入ってしまう可能性が高くなります。
まずは自分自身に投資すること。
経営は90%以上、経営者であるあなたで決まります。特に創業時は100%決まると言っても過言でない。
セミナーに参加する。自分の技術やスキルを高めるために専門家の指南を受ける。集客方法を得るためのアドバイスにお金をかける。
自分と同じような業種・職種の商品やサービスを経験し、お客さんの気持ちを知る。
創業者自身が自分の商品やサービスを経験したことがないというのはよくあること。
実際に私も会社を立ち上げたとき、コンサルティングを受けるお客さんの気持ちや不安を知るために別の方のコンサルティングを受けたことがあります。もちろんお金を払って受けましたが、どんなところが良かったか。不安や不満はどこにあるか。そんな経験をしたことが今の仕事に活きています。
自分に投資することは経営者であればとても重要なこと。
お金ができてから投資ではなく、
投資してその分をより大きくして回収する。
これが成功する経営者が考える順番です。
創業して幸せの成功・失敗を左右する致命的な違いその④は、
自分自身に投資する。先に投資し大きくして回収を意識することです。
5.自分で決める。経営者の決めるスピードと重さは商売に直結する。
創業された方、創業したての方、これから創業しようとする方。
無料経営相談やコンサルティングをしていて、時々違和感を感じることがあります。
その違和感の原因は “誰が決めているのか?” がわからないとき。
経営者の方と話しているのに、その背後に別の決定権者がいるような感覚。
あえて言いましょう。
“自分で決められない経営者は間違いなく失敗する”
ある他の成功している経営者に言わせれば、
“自分で決められない。決断に時間がかかる。一度決めた相手との約束をその後、反故にする経営者はうまくいかない”
自分で決められない方は経営者には向きません。
なぜなら経営の最終責任は経営者だから。
奥さん、周りの人、相談した相手、この人たちに決断を委ねてしまう経営者は難しい。
周りの人はあくまでも相談者。決めるのは経営者自身です。
一度決めた相手との約束を反故にする人も経営の世界では難しい。
なぜなら信頼はそう簡単に回復できないからです。もう一度約束しようとしても“一度約束を反故した”というマイナス要素はそう簡単には拭えませんし、次回の約束はハードルが上がってしまう可能性も低くありません。
友達であればそれほど問題は起こらないでしょう。ですがビジネスの世界では難しいのです。
どうしてもお金の問題があるのであれば、期間を決めて少しだけ先延ばしにしてもらうなどを考えることが経営にとっては必要です。
それだけ決めるということは大変なこと。経営者が決めるはとても重いこと。
しかも成功する経営者は一概に決めるスピードが早い。
一度決めて約束したら、最初の目的とは違うと思っても、どんな形で成果を出すか考えて約束は反故しない。
会社勤めで雇用されている時とは全然違う感覚です。
戸惑うかもしれません。
ですが意識しなければやはり“5年で廃業する80%”に入る可能性が高くなります。
創業して幸せの成功・失敗を左右する致命的な違いその⑤は、
自分で決めること。決めるスピードと決める重さを意識することです。
いかがでしょうか。
起業創業することには夢も希望もあります。
ですが不安もたくさんあります。
多くの成功した経営者。創業して幸せになった方。
残念ながら、創業が不幸の入り口になった方。
幸せな創業の成功・失敗を左右する致命的な5つの違い。
あなたはいかがでしたか。
今からでも遅くない。意識することがスタートです。
企業創業する時。
今、その準備をしている。
将来的に企業したい。
フリーランスで。
すでに創業した。
創業したが、あまりうまくいかない。
社会的な支援などで創業できる垣根が下がりつつある今だからこそ。
創業して幸せになる人が増えて欲しいなと思います。
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どうやったらできるか。たった一つでもそれを考える経営者を応援したい。




























