中小企業のFinTech“キャッシュレス導入”を考える。3つのメリット&デメリット 補助金情報も。

経営のこと

気になっていませんか?「キャッシュレス」

金融(finance)と技術(technology)を組み合わせた造語のフィンテック(FinTech)も聞くようになってきました。

 

うちは地方だし。お客さんの要望もないし。中小企業だし。

よくわからないし、なんとなく不安だから。とキャッシュレスに後ろ向きな意見。

 

自分もそうだけど、若い世代は普通にスマホ決済やキャッシュレスを使っているから。

若者世代の獲得やインバウンドを考えたらキャッシュレスは必須。と肯定的な意見。

 

キャッシュレスについて日本は世界と比較して遅れていると言われます。

キャッシュレスの普及率は、

日本20%

中国60%

アメリカ46%

韓国90%

と確かに普及率は低くなっています。

 

ですがあなたや家族の財布やスマホを開いてみてください。

クレジットカード、Suica、WAON、nanaco、ID。そしてpaypay、LinePAY等々。何かしらのキャッシュレス決済を普通に使っていませんか?

ちょっと前までは交通機関、大手ショッピングセンターやスーパー、コンビニだけ。クレジットカードは高額商品だけと思っていましたが、今や様々なシーン・業態で導入され、お客さんもスマホ一つ、カード一枚で買い物に来ることが浸透し始めている。

さらにweb通販の世界ではカード決済がなければ売上が取れないと言われるほどキャッシュレスは身近になっています。

ゆうちょ銀行も2019年2月より“ゆうちょpay”をスタート。

国も消費税10%化、軽減税率導入などと合わせてキャッシュレス導入への支援を始めています。

中小企業・小規模事業者向けキャッシュレス・消費者還元補助金

政府の補助金:中小企業・小規模事業者向けキャッシュレス消費者還元事業サイトへ

国の補助金情報も合わせて、今回は中小企業のFinTech「キャッシュレス導入」について考えたみた内容です。

 

 

1.そもそもキャッシュレスとは。日本はなぜキャッシュレスが遅れているのか

2020年に向けて急速に進むとされているキャッシュレス。

実際に地域単位や商店街単位で大規模にキャッシュレスを導入する事例も増えています。

とはいえ、なんとなくわからないキャッシュレス。

 

キャッシュレスは大きく分けて3種類あります。

=前払い式=

カードやスマホにダウンロードしたアプリに先にお金をチャージする方式。

チャージする方法は現金、預金口座やクレジットカードからと色々。

SuicaやWAON、nanaco、スマホであればLinePAYなどがよく知られています。

チャージした分だけしか使えないのが特徴。

 

=後払い式=

買い物が先。後で預金口座から引き落とされる方式。

今までのキャッシュレスの主流ですね。クレジットカードがメイン。

今ではカードだけではなく、スマホでも決済できるものもあります。

 

=即時払い式=

銀行口座と紐づいたシステムで、買い物をした瞬間、口座から即引き落としされる方式。

各銀行やクレジットカード会社のデビットカード、最近できたゆうちょ銀行の“ゆうちょpay”も該当します。

 

ちなみに最近話題のpaypayは銀行口座からチャージして使う先払い式と、クレジットカードで決済できる後払い式を利用者が選択できるようになっています。

 

そもそも日本でキャッシュレスが普及していない理由として挙げられているのは、

①他の国と比較して現金への信頼度が高い。紙幣や貨幣が精巧にできており、偽造が少ない。

②販売員が優秀でお釣り等の計算を間違う確率が低く、信頼されている。

③借金は悪という意識が根強い。クレジットカードは借金なので使わない、子供にも使わせないなどのイメージがある。

④人生のライフスタイルにおける現金の必要性(お祝いなど冠婚葬祭で現金を使う習慣がある)

と言われています。

 

その中で、ITやスマホの普及によりキャッシュレスの仕組みは色々な方式を選択できるようになり。しかもほとんどのケース、買い物でポイントが貯まるなどの特典も多く。

今までキャッシュレス=クレジットカード=借金(後払い)の構図がありましたが、前払い式・即時払い式など、日本人にも使いやすいサービスの普及が進んでいます。

 

 

2.生産性改善・リスク対策・売上アップ。キャッシュレス導入で得られる3つのメリット

キャッシュレスを導入することのメリットを考えてみました。

①会社の生産性が上がる。作業自体や作業時間の削減につながる

現金でのやり取りが減るため、レジ開け・締めの作業軽減。売上と現金を確認する作業、おつりの準備・手配業務、経理処理の軽減が考えられます。

現金決済・現金管理が簡素化できる。

現金と売上の数字の誤差が減る。現金のやり取りよりも販売効率が上がる。

②会社や従業員のリスク対策・防犯効果が高まる

会社や店舗に置いておく現金を減らす、多額の現金を持ち運ぶ(多額の売上現金を銀行に持って行く)機会が減るなど、いざという時の犯罪リスクを軽減する効果が考えられます。

物騒な事件が連発している今、経営者だけではなく従業員も犯罪に会う可能性を減らすことができる。従業員にとっても多額のお金を扱う機会が減るため精神的な負担も減りますね。

③新しい客層、若い世代、新しい方法の売上を作ることができる

キャッシュレス導入により利用しやすい会社・店舗というイメージをつけることで、新たな客層、特に若い世代を獲得できる。キャッシュレスの特性として現金が動くイメージがないため、ちょい買いが増える(レジ横でちょっと買える商品を置いておくと効果あるかも!)ため、客単価アップが期待できる。

キャッシュレスの仕組みを導入することで、店舗だけではなくEC、webショップ、通販といった新しい売上獲得の方法も考えることができます。

 

もちろんキャッシュレス導入にかかるデメリットはあるかと思いますが、メリットの部分もしっかりと考慮した上で検討していくことがポイントです。

 

3.いきなりキャッシュレス100%は難しいが慣れていく必要はあるかも。キャッシュレス導入に伴う3つのデメリット

実際、多くの経営者の方がキャッシュレス導入に対して抱えるデメリットは以下のようなもの。

①決済手数料がかかる、初期費用がかかる。

クレジットカードなどを導入している会社さんも多く、決済手数料が馬鹿にならないとの意見があります。確かに政府発表のサイトと調べていくと決済手数料は3.24%以下。

もちろん現金でやり取りしていれば、この手数料分3%は利益。

3%前後の決済手数料はなかなか痛いというデメリット。

ただし、この場合考慮していかなければならないのは、キャッシュレス導入による作業効率化という点。

 

例えば、店舗の場合

レジ開けに30分、レジ締めに30分毎日かかっているとすれば。

営業日数300日として年間300時間。

レジ開けやレジ締めは正社員がというところも多く、正社員の時給1000円として年間で30万円の人件費コストがかかっていると計算できます。

仮にこの30万円をキャッシュレス決済手数料として払う場合、売上は1000万円です。

 

さらに経理担当者の業務軽減、会社としての防犯リスクの軽減を考慮して判断することが必要です。

キャッシュレス端末の導入にかかるコストも気になるところ。

補助金等で対応できるものもあるようです。

決済手数料については商品価格を決める際、この分も含めて値付けするなどの対策も必要ですね。

 

②電気が止まると何もできない

実際に北海道胆振東部地震に遭遇した時、これは実感しました。

一気に停電し電気が使えなくなるとキャッシュレスは全く意味をなしません。

端末が動かないだけではなく、スマホの充電が切れればおしまいです。

唯一使えるのは手元にある現金のみ。現金を持っていても銀行に預けているとATMが使えなければ結局使えない。

 

③キャッシュレス100%にはならない。万人がキャッシュレス化できるわけではない。

スマホを日々使っている人にとってすれば、少し知識があれば簡単にキャッシュレス化に対応できるでしょう。クレジットカードのように入会審査がなくて利用できるキャッシュレスサービスが普及しています。

ですが、キャッシュレスは万人が対応できるわけではありません。

今まで現金中心、現金以外使ったことがない年配の方はやはり対応できない。

20年後になれば、スマホを普通に使っていた世代が高齢化していくので、このデメリットは減っていくと思いますが・・・今はまだまだというところもあります。

 

これらのデメリットが考えられます。

中には補助金等で解決できるものもあり、全てがデメリットではなくなっていることも。

 

いきなりキャッシュレス100%というのはなかなか難しいですが、現金決済との併用を行いながら少しづつキャッシュレスに移行していく。会社としても慣れていくステップも考えておく必要がありますね。

 

4.消費税10%化・軽減税率導入に向けて。中小企業・小規模事業者向けに補助金がでる

キャッシュレス消費者還元事業として、中小企業・小規模事業者向けに補助金制度ができました。

端末導入にあたっての支援だけではなく、ポイント還元・決済手数料の3分の1を負担(実施期間中)などもあります。

消費税10%化、軽減税率導入に合わせてレジの入れ替えを検討されている方は良いタイミングかも。

キャッシュレスの仕組みを導入するか、しないかに関わらず相談するのも一つの手ですね。

政府の補助金:中小企業・小規模事業者向けキャッシュレス消費者還元事業サイトへ

 

 

5.FinTechを最大限に活用する時代へ。2020年に向けてキャッシュレスは加速する。

最近75歳になる父もスマホデビューをしました。高齢者でもスマホを使う時代。

スマホにPC、そして5G。どんどんIT技術が普及し、それらと連動した金融サービスが増えてきています。

それらをひっくるめてフィンテック(FinTech)と言います。金融(finance)と技術(technology)を組み合わせた造語でFinTech

 

スマホを使った“おさいふケータイ”ApplePAY。

アップル社のiPhoneがこの機能を導入し、それにいち早く動いたJR東日本の“Suica”は一気に会員数を増やしました。

最近ではpaypayやLinePAYなど。話題を集めるサービスがどんどん出ています。

 

会社経営においても、クラウド経営、ネットバンキング、会計ソフトなどがすでに普及。

ネット上の取引を分析し、銀行に行かずともオンラインで融資を受けられるトランザクションレンディングなどもすでに始まっています。

家庭では家計簿一括管理アプリ、投資や資産運用アプリなども一般化。

私も出張に出かける時、最悪クレジットカードとスマホさえあれば、国内であればどこにでもいけてしまう。交通手段も食事もお土産も。全てキャッシュレスでできる時代になりました。

 

これらFinTechの流れはますます加速していくと予測できます。

お客様向けのサービスだけではなく、会社経営にとってもこれらを活用することで他社との差別化が進む。

 

そして何よりもFinTechには距離がありません。

都会だから。地方だからは関係ない。そこだけはちゃんと抑えておくこと。

うちは田舎だから。と見ないふりをしていてはいけない。

あと20年もすれば当たり前にスマホを使いこなす高齢者が出てくる。

 

やるかやらないかではなく。興味を持ち未来を想定してあなたなりの準備をする。

確かに便利なキャッシュレス。

メリット、デメリットを踏まえた上で上手に活用していくことができれば良いですね。

=地方で生き残る会社を作るためにこちらの記事もお読みくださいね=

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