現経営者と後継者の戦いをより良い未来につなげる心得3つ

経営のこと

 

どんな企業でも、農業でも、事業をしていれば必ず訪れる世代交代。

そして起こる現経営者と後継者のぶつかりや対立。意見のくい違い。

 

「うちの親父の発想は古い。今の人のことを何もわかっていない」

「うちの子は何も知らない。大事なことをわかってない」

 

こんなコメントはよく聞くフレーズ。

お互い良かれと思ってやっているのに、歯車が合わない。

親子ゲンカ。言ってもまともに聞かない。そのうち何も言わなくなる。

 

現経営者と後継者の戦いは決して悪いことではありません。

大事なのは、その戦いの結果が良い未来につながること。

 

今回は、そのための心得をお伝えします。

 

 

1.今があるのは現経営者のおかげ。後継者は敬意を持って経営者と戦おう。

 

様々な世代交代で最初に切り出されるのは、後継者の経営者に対する不満。

 

社長は発想が古い。

親父は昔ながらのやり方だ。

今のお客さんをわかっていない。

 

本当によく聞きます。

 

そういう後継者に必ず伝えることは、

“今、この瞬間があるのは現経営者のおかげ”

今、会社や事業が存続していること。働いてくれる従業員がいてくれて、ちゃんと生活ができる。

一定の資金があったり、金融機関からの融資を受けられること。

地域で一定の信頼や認知度があること。助けてくれる人脈。目の前にある商品。

 

全ては、現経営者の判断、手腕によって作り上げられたこと。

現経営者を否定することは、今までの基盤をゼロすると同じ。

これを踏まえることが、スタートということです。

 

後継者の中には、今ある状態がいかに恵まれているかを認識していない方が少なからずいらっしゃいます。

 

まずは今までの功績を認め、敬意を払う。

その前提で対話をする。

 

これが後継者の心得です。

 

 

2.どこで自分の力を発揮するか決める。現経営者はどこで後継者と戦うか決めよう

 

一方、現経営者。

経営者の不満、セリフもだいたい決まっています。

 

何もわかっていない。

 

ほとんどがこの一点。

その時に投げかける質問。

”本当に全部わかっていませんか????”

 

そう質問すると、多くの経営者は、全部ではなく、具体的にどこどこがと話されます。

 

だいたいの場合、気になっていたり、心配しているポイントは決まっているもの。

しかも、気になっているポイントは、現経営者が一番苦労したり、一番得意なところ。

 

資金繰りやコスト軽減が得意な経営者は、数字が気になる。

人使いの上手な経営者は、マネジメントが気になる。

営業や企画が好きな経営者は、販売戦略や営業の仕方が気になる。

商品作りをずっとしてきた経営者は、商品のことが気になる。

 

その点だけサポートして、あとは後継者に任せたら良いと思うのに、自分が得意なところを切り口に、後継者のやること全てに口を出してしまう。

 

だから、後継者は不満がたまります。

後継者自身も、自分の得意な分野、興味のある分野で勉強をしているので、ますます気に入らない。

 

これが不満の原因。

最後は親父のやりたいように。とヘソを曲げる。

 

現経営者のやるべきことは、自分がどこに口を出すか。サポートをするか。

その領域を明確にし、宣言すること。

他の領域は任せる。

もしも、自分が口を出してしまったら、ますます後継者がへそを曲げてしまうという不安があれば、第三者に言ってもらうことも考える。

 

これで、現経営者の良いところ。後継者が新たに学んだことが融合し、より良い未来を作る強い原動力になっていきます。

 

任せたら良いのだけど、気になる。心配。だから口出ししてしまう。

その気持ちはよくわかります。

ですが、少しだけ。勇気を出して任せる。少しの失敗は芸の肥やしと決める。

現経営者は今までにいっぱい失敗もしているはず。そこで培われた実力や経験は、後継者の失敗を十分にカバーできる。その自信を持って良いものです。

 

 

 

3.もう一度、お互いに目的を確認してみる。

 

今、目の前にある課題や取り組みの目的は何か。

これを現経営者、後継者双方でもう一度確認すること。

 

どのような未来を目指すのか?

今、何に取り組まなければならないのか?

解決すべきことは何か?

会社を継続するために、今何をすべきか?

 

 

意見が食い違う時は、もう一度、目的を言葉に出して、お互いに確認することです。

照れくさいとか、そんなこと言わなくてもわかっているとか、今更と思うかもしれませんが効果は抜群。

あっさりと方向性が決まることもしばしば。

 

望む未来や目的が同じであれば、それまでの道筋は何本もあります。

たまたま、どの道筋を選択するかが違う。

ちょっとした具体策が違う。

どれから取り組むか順番やステップが違う。

 

目的を共有すると、自ずと優先順位や方法は決まってきたり、相手の意見も理解できる。

目の前にある課題や、意見の違いは些細なことだと気づく。

 

その結果、現経営者と後継者の連携が深まり、より強い企業や事業へと発展していきます。

 

目的の共有は、一番重要で、最も効果がありますね。

外部の人に、客観的に聞いてもらったり、相手に第三者として意見してもらうこともオススメです。

 

 

 

いかがでしょうか。

中小企業の場合、経営者と後継者だけではなく、親子の関係という甘えも出てしまい、どうしても感情的になってしまいがち。

思いは同じなのに、いがみ合ってしまう。

本田さん。

”社長になんとか言ってやってくださいよ”と後継者。

”息子に少し、言ってやってくださいよ”と現経営者。

どちらも、なんとかしたくてもがいている状況。

 

お互い願っている理想は、

現経営者の“長年培った経営の勘、熟練の経験”

後継者の“若いからこそできるチャレンジ精神、勢い”

がガッチリと組み合い、強い会社や事業を創り上げることですね。

 

今回は、そのための現経営者、後継者、双方の心得をお伝えしました。

 

あなたはどうですか?

今、目の前にいる相手との戦いは、未来につながる戦いですか?

相手が変わることを望み、自分が変わることを拒否していませんか?

相手に対して不満を持っているのであれば、ぜひ心得を踏まえて戦ってみてください。

 

必ず、良い道筋が生まれてきます。

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