中小企業の利益を3倍にする経営コンサルタント本田信輔です。
現場に「コスト削減を」と指示しているのに。
コスト削減の専門家やコンサルタントに入ってもらっているのに。
社長自らが社内で積極的に発信しているのに。
“コスト削減の成果が出ない。”
と相談いただく中小企業の経営者は少なくありません。
そう相談いただく経営者の方には「コスト削減による生産性向上・利益アップの取り組みが“負のスパイラルに陥っている危険信号”状態です」とお伝えします。
やり方に問題がある? コンサルタントの技量が低い?
本当の原因はそこではありません。
では何が原因なのでしょうか。
よくよく考えれば気づくこと。
コスト削減による生産性向上で失敗する経営者ができていないことをお伝えします。
1.「うちの会社は現場が効率化すれば利益が出る」と思い込むのは危険信号!
「うちの会社は現場が効率的になれば利益が出る」
「うちの現場にはムダがたくさんある。それがなくなれば・・・」
しかも、
「それは現場も危機感として感じている」
と相談される経営者の会社にあるパターン。
それでも現場にやる気がない原因は何でしょうか?
ここに気づかないと、どんな良い取組みであっても優秀な専門家やコンサルタントを入れても成果は生まれません。
2.あなたの発言、思い込みが現場や従業員に不公平感を与えている
現場がやる気を出さない原因は一つ。
不公平感。
“現場を改善する”と取り組むとき。
経営者として現場を変えようと決めたと思います。
ですが経営者や幹部ができる行動や取り組み、何を変えましたか?
やり方を伝えたり、専門家を入れる事を決めて、現場に変わる事を要求しただけではありませんか?
「現場が変われば利益が出る」というのは、「利益がでないのは現場に問題がある」というのと同じ。
経営者が利益のでない理由を現場に責任転嫁しているのと同じです。
経営者も現場も危機感はある。ですが、そこに不公平感があると意識してみてください。
そんな現場に、どんな良い仕組みや優秀な専門家を入れても成果がでないことが理解いただけるはずです。
社長は「現場に変われ、改善しろ」と言っている。
でも社長自身は変わらない。
「うちの会社は現場が効率化すれば利益が出る」
と思っているのであれば、そこから見直すことが大事なのです。
3.現場にコスト削減を指示する前に経営者自身が考えること
コスト削減だけではなく、生産性向上や利益アップの取り組みの中で、最も早く、高い効果を生み出す要素は“経営者自身の商いに対する考えと行動を変えること”
現場に変わる事を求める前に、経営者が考えを変え、具体化的な行動をとり、成果を出さなければ現場は改善に向けて動きません。
経営者が現場を見て“あそこにムダがありコスト削減できるのに”と思える箇所やシーンにたくさん気づくのはわかります。
その改善が利益アップの為に最も早い道筋である。と思えるかもしれません。
ですがその発想自体がコスト削減や利益アップ、生産性向上を大幅に遅らせているという事実に気づくことが大事なのです。
現場を変える前に、あなた自身は経営者として何を変えますか?
ここがコンサルティングのもっとも重要なところ。
現場と同じことではなく、経営者だからこそできることを考え、行動・具体化することが会社の生産性を高め、利益を上げていく最短の道です。
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