起業創業 初めての銀行さん=金融機関を味方にする上手な付き合い方=

幸せにつながる起業・創業の仕方, 経営のこと

企業経営をしていたら、必ず取引が発生する銀行、信用金庫等の金融機関。

会社の入出金や給与の口座。そして融資や借り入れ等。

設備や店舗・事務所投資等の大きな投資や、資金繰りで運転資金が必要な時。

関わり方は色々あります。

 

創業3年目を終えたタイミング。

我が社にも、初めて銀行さんがいらっしゃいました。

 

“晴れの時には傘を貸し、雨の日には取り上げる”

とマイナスのイメージをもたれる方もいらっしゃいますが、それは一方的な見方。

会社経営が上手な経営者ほど、銀行などの金融機関と上手に付き合っています。

 

経営はいつも順調ではありません。それはどんな経営者でも同じこと。

苦しい時でも助けてくれる。銀行と上手に付き合っている経営者は、

雨の日でも傘を貸してもらえます。

 

起業創業は、ある意味で金融機関と良い関係を築くチャンスの時。

今回のテーマは、金融機関との上手な付き合い方です。

 

 

1.最初からオープンにしておこう。決算書は見せた方が良い。

 

ミタス・パートナーズに初めて銀行の方が来社される時、用意したもの。

ちなみに、あなたの場合は何を用意しておきますか?

 

 

答えはシンプル。

銀行さんが一番知りたい情報を用意しておくことです。

 

=あなたの会社の決算書=

 

これは用意しておいて、自分たちから積極的に見てもらうようにしましょう。

 

・創業時だから、売上も低い。利益も少ない。

・いきなり決算書を見せるのは、情報が漏れる。

 

そう心配する方もいらっしゃいますが、

はっきりいうと、この2つの心配は無用です。

 

相手は、創業・起業したてということをわかって来ますので、売上が低くても、利益が少なくても当たり前と思っています。恥ずかしがることもありませんね。

 

その銀行に口座があれば、銀行の方は当然チェックして来ます。

どれくらい現金があるか。どんなところと取引しているか。

通帳を見れば、大体の経営状況を把握できるのが金融機関です。

今更隠してもしょうがありません。

 

情報が漏れる心配は全くありません。

銀行などの金融機関は、情報管理が徹底されています。

 

例えば、

銀行の方が持つ名刺にはメールアドレスがありません。基本は電話か直接会って。ネットによる情報漏洩を防ぐためだそうです。

決算書を預かって、写しをとる場合でも、当日中に返却します。

お金や企業の極秘情報を扱うのが仕事ですから、他の業種よりもはるかに厳しいコンプライアンスを定めています。

その点では、中小の会計事務所よりよっぽどしっかりしています。

 

むしろ自発的に、

「決算書ご覧になりますか?」

と言われた方が、銀行の方も

 

この社長はしっかりと経営している。

ちゃんと正しい情報を見せてくれる。

と安心・信頼関係を築くスタートになります。

 

大切なのは、気持ちをオープンにしておくこと。

 

そして、もう一つ目のメリットは・・・。

 

 

2.銀行はお金のプロ。数字のプロ。金貸しの視点であなたの会社を評価してくれるのは大きなメリット

 

初めて会社を作ったり、起業した方が一番頭を悩ませるのが数字。

経営の視点で会社の財務や損益を見るのは、従業員ではできないことです。

 

特に決算書でも、

P/L損益計算書(会社の利益がいくら出るか)を見ることができる経営者は多くいますが、

B/S貸借対照表(会社の資産や負債、資本など 会社の本当の力)を見ることができる経営者は意外と少ないです。

 

実は経営において、大事なのは貸借対照表。

損益計算書はあくまでも1年間の指標で、短期的な会社の勢いを見るようなもの。

時流に乗っているだけだったり、たまたま良い結果が出ている可能性もあり、一時的によかったとしてもそれほど評価が高くなるわけではありません。

企業の力を見たり、今までの経営を見るのは貸借対照表です。

 

私も新卒で船井総合研究所に入社し。上司・先輩からコンサルタントとしての基本を学んだ時、

“経営コンサルタントであれば、決算書を見る時、B/S貸借対照表からみなさい”

“損益計算書から見るコンサルタントは二流”

と教えてもらいました。

ですので、私も企業の決算書を見る時は、貸借対照表から見ます。

貸借対照表を見ることで、今は損益が苦しくても大丈夫と判断できます。

逆に利益が出ている。損益計算書の数字が良かったとしても、貸借対照表が良くなければ、予断を許さない経営状況であると判断する場合もあります。

 

銀行さんはお金を扱うのが仕事です。

特に融資などのお金を貸すことが仕事。

だからこそ、決算書からその会社の真の財力を読み取ります。

 

この視点や、見るノウハウは高いものがあります。

当然、評価も適切ですね。

 

経営をしていると、どうしても自分の会社を見るフィルターは偏りがち。

過小評価したり、希望的観測で過大評価したり。

そのことが経営の舵を狂わせ、会社を誤った方法へ向かわせることも。

 

そんな時、お金のプロとして、世の中からみて正しい評価をしてもらう。

今、自分たちの実力はどれだけのものか?

起業家・創業時の経営初心者としては、とてもありがたいですね。

 

銀行内には、調査部という部署があるそうです。

ある経営者に伺った話ですが、その経営者は、メインバンクの調査役に定期的に会社に来てもらい、決算書を見てもらうそうです。

その上で、メインバンクとして、客観的に会社の数字を評価してもらう。

地域の同業者の数字動向比較。もちろん会社名を出すわけではありませんが。

その上で、会社の方針を決める一つの指針としているとのこと。

当然、メインバンクも安心します。その上で融資や借り入れの話をします。

財務面から見て、短期的な運転資金が必要であれば、相手から申し出があることもあります。もちろん必要なければ、融資はしなくても大丈夫という結論にもなるとのこと。

 

金融機関の視点を上手に活用して、信頼関係を築く。

だからこそ、融資や借り入れがスムーズになる。

そして、他にもメリットがあります。

二つ目は・・・。

 

 

3.地域であらゆる業種に密着している金融機関。彼らの情報網はすごい。

 

例えば、これから事務所や店舗を出したいと考えている時。

あなたは不動産屋さんを通じて、空き物件や土地を探します。

ですが、なかなか出てこない。

もし見つかったとしても、起業創業したての会社だと信頼がない。

 

そんな時、意外と情報を持っているのは銀行などの金融機関。

特に地元に密着している銀行や信用金庫は、地域で様々な業種や地主さんと付き合っていますので、数字以外にもたくさんの情報を持っています。

そのほかにも国や県から出る企業支援の補助金、支援事業の情報なども多く入ります。

 

“あそこの大家さんが、土地を貸したがっている”

“あそこのビルが今度できる。不動産屋には出ていないがテナント募集をしている”

“もうすぐ、あそこの物件が空く”

 

“業界全体の動向”

“国や県の補助金や企業支援情報”

“地域における人脈”

 

簡単に紹介というわけにはい来ませんが、

金融機関と良い関係を築いていくことで、ビジネスチャンスを大きくすることができるかもしれません。

さらに言うと、銀行の紹介となれば、相手は自分たちのことをより信頼してもらえますね。

これは起業創業時、とってもありがたいことです。

 

 

4.銀行も営利目的。お互い商いをしていると思って付き合うこと

 

当たり前ですが、銀行も商売をしています。

お金を扱うのですから、金融機関はマイナス決算にはできません。

融資担当者は営業目標も持っていますね。

 

お金を貸すのだから、信頼できる会社、安心できる会社に貸したいと思うのは当然。

逆に言えば、お金がないからといきなり依頼してくるような会社には貸したくない。

 

それは、どんな商売でも同じです。

あなたの会社にいきなり高額の取引を持ってくる。高額の商品の発注があったら。

どうでしょうか。いきなり信頼して、入金前に商品を送りますか?

入金確認後、あるいは代引きで。と慎重になりますね。

 

銀行が扱う商品はお金。しかも取引額は決して小さいものはありません。

何百万、何千万と貸すわけですから、会社の数字と同じくらい、日々の関係性が大事です。

 

「お金は借りられる時に借りておいた方が良い」

優秀な経営者でそう言われる方が多くいますが、これは間違いないこと。

 

“借りたい時に貸してくれないから”

“借りて、その時に投資してビジネスを大きくする”

そういう考え方がありますが、それ以上に大事なのは、

“借りれる時に借りて、銀行との関係を作っておく。借りた実績を作っておく”

ここが真実のように思います。

 

 

実際に我が社に来られた銀行の方も融資のお話でしたが、同じことをおっしゃっていました。

 

将来、事務所を建てたり、大きな投資をすることがあるかもしれない。

でもその時、いきなり貸してくれと言われてもどうしても審査が厳しくなってしまう。

少額の運転資金でも良いから、借りた実績を作っておいてくれた方が良い。

 

あなたの会社で、少しでも借りられる余裕があるのであれば。

超低金利時代の今、運転資金を50万借りても、年間の利息は1万円にもなりません。

少額の借り入れを検討してみるのも手です。

 

もしも借り入れをしたら、定期的に情報を伝える。

定期的に担当者とコミュニケーションをとる。

このあたりも大事ですね。

 

 

5.メインバンクを大事にしよう

 

金融機関が、

“うちがあなたの会社のメインバンク”

と思ってくれたら。そう言ってくれたら。

 

その金融機関は大事にしましょう。

 

メインバンクとの関係性は、他金融機関との関係性にも影響します。

 

例えば、大きな投資をする時。

まずはメインバンクに声をかける。

融資を受ける場合、仮に利率が安い他の金融機関があったとしても、メインバンクからも少しで良いから借りておく(投資全体の3割程度はメインバンク)

 

他の金融機関は、あなたとメインバンクの関係性や付き合い方を見ています。

例えば、利率が良いからと言って簡単に取引銀行を変える経営者を信頼できるか?

もしも自分たちのところで借りたとしても、そのうち他のところへ行ってしまう。

そんな経営者と付き合いたいか?

 

答えはNOですね!

 

だからこそ、メインバンクを大事にする。

投資の話があったら、最初に声をかける。

日頃の関係性を良くしておく。

多少、利率が高くても大型投資の時は少しでも借りる。

メインバンクをたてる。

 

企業経営として、複数の金融機関と付き合うことは間違いではありません。

ですが、メインをちゃんとしておくことはとても大事です。

 

 

いかがでしたか。

銀行から一度訪問したい。来社したい。と連絡が来たら、是非会うことをお勧めします。

あなたの会社を評価してくれているからこそ、来てくれると思ってください。

もちろん営業でくるでしょう。融資か資産運用か。

いきなり、ご機嫌伺い程度では来ないのが金融機関です。

 

我が社に来られた方もはっきりと、“営業です”とおっしゃっていました(笑)

創業3年目。通帳を見れば、現金も増えている。

お取引先も良い企業様、行政とのお付き合いもありますねと評価していただきました。

 

我が社は幸いなことに、多くの方や企業さんに声をかけていただき、運転資金は大丈夫。

業種的にも大きな投資はありません。

ですが、銀行さんとの関係を作る上でも、少額の運転資金融資は検討しようと考えています。

 

経営をしていたらほとんどの場合、

なにかしら金融機関との関係は生まれるもの。

 

どうで付き合うなら、良い関係の方が良いですね。

いざという時のために、日々の関係を良くしておく。

色々な情報やノウハウ。独自の視点を持っている地元の銀行や信用金庫、公庫などを味方につけておく。

できる経営者ほど、上手です。

金融機関との良い関係を作るのに、起業創業時がチャンス!

そのあとの企業経営が楽になりますし、勢いもつきます。

是非、参考にしてくださいね。

3+
過去の投稿へ
【店舗&工場投資】見積もりチェック方法も!建築コストを削減する3つのコツと1つのタブー
次の投稿へ
【経営の悩みを解消!】困難危機を乗り越えたベテラン経営者の思考法

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このフィールドに入力してください
このフィールドに入力してください
有効なメールアドレスを入力してください。
続行するには規約に同意する必要があります

メニュー