ディズニーリゾートの休業〜営業再開までの間に学ぶ一番企業経営。

経営のこと

こんにちは。5歳の娘にディズニーへの誘い込みを受けまくる経営コンサルタント 本田信輔です。

2020年7月1日、約4ヶ月ぶりに営業再開したディズニーランド&シー。

多くのファン&我が家の娘も待ちわびた『夢の国』との再会(チケットがプラチナ化していて、訪問するのはかなり先になりそうです)

 

新型コロナウイルスの感染予防対策として休園となったのは2月29日。

世の中の感染状況を踏まえて休園延長が続き。東日本大震災の時のディズニーランド34日、ディズニーシー47日を超える長期休園となりました。

マスコミやWebでは様々な感染予防策が取り上げられていますが、今回の記事は経営コンサルタントとして“経営”の視点で書いています。

ディズニーファンの方には面白くない&小難しい内容かもしれませんが、ディズニーランドやディズニーシー、イクスピアリやディズニーホテルなどのディズニーワールドが、また楽しめるようになったのもディズニーリゾートが経営として危機対策をちゃんと行なっていたため。

世界に誇るホスピタリティを持つ東京ディズニーリゾートがあるからこそ、地方のテーマパークも楽しめるとも言える理由を書いています。

別の視点として読んでいただければ幸いです。

『なぜ。どこよりも早く休園を決め、どこよりも長く休園を続けたのか』

そこには日本の観光・テーマパーク業界における“一番企業としての判断”があったのではと考察。地域一番企業と言われる会社や店舗が学ぶ点があったのではと考えています。

のび太のパパは理想的な人材育成を実践?!子育てにも通じる大事なこと。

1.どこよりも早く休園を決め、どこよりも長く休園した理由は?一番企業の在り方がそこにある。

ディズニーランドやディズニーシーに何度か訪れている私から見ても、ディズニーリゾート全体の危機管理に対する意識や準備、現場における行動レベルは相当に高いものがあります。

それは東日本大震災の時にも発揮され、マスコミ報道だけではなくYouTube動画でも多くの方が圧倒的な対応力を評価しています。

そこから考えれば。もっと早く、他のテーマパークや観光施設よりも高いレベルで感染予防対策をして、営業再開できたのではと思うのです。

ですが、それをしなかった。

その理由はディズニーリゾートが日本の観光業・テーマパーク業における一番企業との自負があったからと考察しています。

一番企業はその業界の顔です。

自分たちだけが良ければ良い。という経営では一番企業になれない。

もしも仮に、ディズニーリゾートが早く営業再開して感染やクラスターが発生したらどうでしょう。ディズニーランドやディズニーシーだけではなく、日本全国のテーマパークに影響が出ます。

地方のテーマパークで感染やクラスターが発生したのであれば、その地域や該当テーマパークが休業するだけですが、ディズニーリゾートが仮に同じ状況になれば全国・業界全体に大きな影響が出ます。

だからこそ。ディズニーリゾートは世の中の感染状況を考慮し、検証を重ね、慎重に営業再開のタイミングを図っていたのではと推察しています。

 

これはその業界、地域一番企業が「営業再開に慎重になれ」「もっとも早く休業し、営業再開を遅らせるべき」ということではありません。

その業界に何が求められているか、その最優先事項をちゃんと考えているかということです。

例えば。私たちのクライアントに多い菓子業は感染時期でもお店を開けるように提案をしていました。

何故なら。菓子業に求められるのは感染予防を行った上で、お菓子を製造し、お店を開けて販売する。そして新型コロナウイルスで暗い気持ちになっているお客さんや地域の方へ、お菓子を通じて笑顔や明るい気持ちを持ってもらうことが第一だと考えたからです。

これはよく原点と言われ業界や企業・店舗の原点的な考えになるのですが、業界や地域によって異なります。企業によっては経営理念に書かれていることでもあります。

ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドグループは、

“テーマパーク事業を通じて「ハピネス(幸福感)を提供し続ける”をテーマとしていますが、その前提は安全と清潔な環境。テーマパークとしてキャストと従業員の安全を第一にする。

これが明確に謳われています。

これをテーマパーク業・業界全体の原点として捉えていたのだと思います。

 

菓子業であれば、お菓子を通じて幸せを提供する。

業界に求められる原点を一番企業と言われる企業がどれだけ徹底できるか。

一番企業の在り方によって業界全体のイメージや、地域業界のイメージが決まる。

そのことをディズニーリゾートは考えていたのではと思うのです。

 

2.休園中にも入場料の値上げは実施される。価値を高め続けることを学ぶ。

休園前から入場料の値上げは告知されていて。

世の中ではディズニーファンからの悲鳴がとの報道や、貧乏人を排除するとか、不満の声が高まっているということも聞かれていました。

ですが、私はこの判断は一番企業のあり方として正しいのではと思います。

例えば、ディズニーランドやシーが価格を安く。価格訴求を始め、値引きや割安感を前面に展開したとしたら。

当然、他のテーマパークもそこに合わせて値引きや値下げなどをしなくてはならなくなる。

何故なら価値と価格は相対関係にあるからです。

地方や中小のテーマパークは、ディズニーリゾート並みのホスピタリティと施設を持つことができなければ今と同じ入場料・料金をもらえなくなる。もしも値段を下げるとなれば、当然従業員の給与を維持することはもちろん、下げることも考えなくてはならない。施設の強化や新しいサービスへの投資なども縮小せざるをえません。下手をすれば事業自体の継続も難しくなる。

 

業界一番企業や地域一番企業は、価格や料金について、2番手企業の動向までも左右する影響力があるのです。

一番企業が価格競争を志向するとなれば、その他の企業もそうせざるを得なくなる。

結果。業界全体の質は低下し、経営力も低下し、従業員の給与水準も下がる。人材も育たない。

だからこそ一番企業は価値を高め続け、お客さんに納得してもらえる価格を設定し続ける役割があるのです。

 

実際にディズニーリゾートは価値を高める努力をし続けていますし、その価値向上を理由として値上げを設定しています。

我が家でも、娘と「またディズニーリゾートに行けるように、お金を貯めようね」と会話。家族で協力。そう思ってもらえる魅力を創造し続けることが、業界や地域における一番企業の役割。その姿をお客さんも同業他社も見ている。それをわかっているのがディズニーリゾートの一番企業としてあり続ける理由なのだと実感します。

 

=値上げ後を見ても、新しいエリアやアトラクションのオープンが予定されています=

ニューファンタジーランド「美女と野獣エリア」

ライブエンターテイメントシアター「ファンタジーランド・フォレストシアター」

ベイマックスの新アトラクション「ベイマックスのハッピーライド」

新キャラクターグリーディング施設「ミニーのスタイルスタジオ」

さらには「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーターパン」の新エリアやアトラクション、新ディズニーホテルなど。

今までの評価に安穏とするのではなく、新しいもの、既存のものを含め価値アップのための取り組みや投資が継続的に行われていますね!

ディズニーはなぜ人を魅了し続けるのか 人を集め続ける商いの基本

 

3.圧倒的な財務力。これには恐れ入った!

4ヶ月間休業しても経営を自己資金で維持できる。

これは凄いなと。ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは休業期間中。影響の長期化を考慮してみずほ銀行などとの2000億円融資枠を設定したと報道がありましたが、もともと手元資金は1年間くらいの休業でも無借金で維持できるほどの余裕があったと思われます。

こんな話をすると、

「ブラック企業で従業員の給与を低くしているから」とか

「高い入場料金をとっているから、パーク内の物価が高い」とか

「会社の利益ばかりを考えている」

と言われる方もいるのですが、

 

経営の面から言えば、

・危機に備えて、会社に現金資金をストックしておくのは当然。

失礼を承知で言えば、新型コロナウイルスの影響で休業せざるを得なくなった飲食店の経営者が「1ー2ヶ月で家賃も従業員の給与の支払いもできなくなる。だから早く給付金や協力金を!」とコメントされているのを見ると、経営者としてはどうなのだろうか?と思ってしまう。

何かあった時でも会社の存続や従業員を守るための対策準備を取っていたのがディズニーリゾートの経営。もちろん状況は様々と思いますが、危機への対策を考えておくことは経営者の役割です。

 

・人を育てる投資もある。人には給与以外にもお金がかかる。

給与が安い・高いは人にとって感覚の違いがあると思いますが、人材育成にも会社の費用がかかっています。従業員や人材にかかる費用は給与だけではありません。ディズニーリゾートのホスピタリティの高さ、基礎技術の高さを会社として維持していくには人材や従業員に対しても、大変な投資があると推察します。

 

これらを考えても、圧倒的な経営基盤・財務基盤は学ぶことがあります。

一番企業が危機に陥る。倒産する。その影響は業界全体に及びます。

財務体質を強くしていた。危機への準備が経営としてもできていた。

これも一番企業としてのあり方なのだと思うのです。

 

4.ディズニーリゾートの休園から学ぶ一番企業としてのあり方

一番企業の経営者、これから業界や地の一番企業を狙う経営者の方へ。

今回の新型コロナウイルスによるディズニーリゾートの長期休園は、業界一番企業としてのあり方を教えてくれる大事な機会であったと考えています。

「危機に直面した時は、原点に立ち返ること」

この原点とは。

お客さんが危機になった時、その業界や会社に真に求めることでもあります。

この見極めができるかどうか。その原本を行動として振舞うことができる。

そこに一番企業としてあり続けられるか、一番企業になれるかどうかの分かれ目があります。

・一番企業として、原点を大事にする

・一番企業として、商品やサービスの価値を高め続け、適正な価格で買ってもらえるようにする

・一番企業として経営の危機対策を常日頃から行っておく

・一番企業として強い財務力を作っていく

ディズニーリゾートが日本の一番企業としてその存在を持ち続ける背景には、一番企業としての在り方を常に考えてきたことがあるからです。

 

どんな魅力的な商品やサービス。ディズニーランドやディズニーシーなどでも素晴らしいホスピタリティなどが取り上げられますが、そのバックボーンには必ず“経営”があります。

いつもは見えないのですが、危機にあたってはその“経営”がどのよう考え判断されてきたかが顕れます。

今度、ディズニーランドやディズニーシーに行くことがあれば、少しだけ“経営”にも思いを馳せてみてください。良い商品や良いサービスの背景を知ってみる。そうすることでもっともっと楽しめるようになるかもしれませんね!

 

=これから一番企業を目指す経営者の方々へ=

地方の中小企業で、これから地域一番企業・地域一番店を目指すのであれば、このことを常に頭に置いておく。

「一流になるのは簡単。一流になりたければ、一流のように振舞うことだ」

これは私が新卒で入社した船井総合研究所の創業者 船井幸雄先生の教え。

一番企業になるのも同じです。特にこれからは、規模や売上だけで一番企業とは認められない時代。

「一番企業になろうと思ったら、一番企業のように振舞うこと」

まずは、あなたの業界の原点は何か。自分の会社の原点は何か。あなた自身の原点は何か。

考えてみることからはじめてみてください。

今からでも遅くありませんよ!

おじさんがディズニーリゾートに行く理由。アンチをファンにするその凄さ

菓子店・食品業界のアフターコロナ戦略は「一人勝ちの時代」。中小企業だからこそして欲しいこれからの対策。

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