おじさんがディズニーリゾートに行く理由。アンチをファンにするその凄さ

ディズニーリゾートに来場する年間3000万人のうち、40歳の男性の割合は約6%。

約180万人近くが40歳以上のおじさんが来ている。

18歳から39歳までの男性も含めれば約20%、600万人の成人男性が来場していることになります。(株式会社オリエンタルランドHP ゲストプロフィールより計算)

性別と年齢から考えると、ディズニーにあまり興味のない人たち。ファンというには遠い人たちかもしれません。ですが来場している事実は事実。

前回から2年ぶりに訪れたディズニーランド&ディズニーシー。

熱烈なファンや好奇心旺盛のおじさんで楽しんでいる人たちもいます。ですが一方で、いまいち乗り切れない人たちもいる。そんな人たちが年間180万人も来ている。

自分たちのサービスや商品に興味のない人たちが来る。

キーワードは“失いたくない何か”

夢の国に、“夢ではない何か”で来るおじさんたち。

その理由を考えて見たら。商いの人材育成や新たな提案につながるヒントがありました。

 

1.混雑しても、興味がなくてもおじさんがディズニーランドに行く理由。失いたくない何か。が人を強く動かす

ディズニーランドやディズニーシーに入園してみると、おじさんのほとんどが家族連れやカップル。一人だけ、おじさんたちだけというのはかなり珍しい。

子どもに合わせて無理やり楽しんでいる人もいますし、荷物持ちで後ろをついて歩いている人もいます。家族を遊ばせて自分はベンチで待っている人も。

せっかくの休み。しかも暑い時期。わざわざ遠くから来て。

株式会社オリエンタルランドのHPによると一人当たりの消費金額は約12,000円。そこに交通費や宿泊費もかけるとそれなりの出費になります。

 

それでも、ディズニーに来た理由は子どもたちや家族を喜ばせたいから。これはプラスの動機。

一方で別の見方をすれば、子どもたちや家族とのつながりを失いたくない・希薄にしたくない。家庭の中で父親としての存在感を失いたくないという思い。

そのために家族が一番満足する選択肢としてディズニーリゾートを選んだ。

誰でもそうですが、何かを失いたくないという気持ちは強い行動力を生みます。

しかもできる限り失敗したくない。より確実なものを選びたいと思うもの。

時には、夢や何かを得たいと思うプラスの動機よりもはるかに強い力です。

 

この人たちがディズニーに望んでいるのは、子どもや家族が喜ばせてくれること。

頑張って連れて来た自分が、そのことで報われることです。

その先でディズニーの新しいファンになる人が生まれる。これも真実です。

自分が楽しむではなく、子どもや家族を楽しませてくれるサービスや商品。

結局はディズニーを楽しめるおじさんと同じサービスや商品を求めているのですが、その背景にある動機は違うものもある。

そのことを考えておくことは、商いにおいてとても重要なのだと思います。

 

2.別の業種で考えてみる。大した好きでもないのに、お客様になる理由を知ることが、新たな提案や人材育成につながる

好きでもないのに、そのお店やサービスを選択する。例えば、、、

①甘いものが好きではないのにお菓子屋さんに来る。

これもよくある話。例えばバースデーケーキを買いに来るおじさん。

美味しいケーキを食べたいのではない。子どもの誕生日、せっかく準備したパーティーの最後を飾るバースデーケーキでせっかく作り上げた良い雰囲気を壊したくない。そのために一番間違いのないケーキ屋さんに注文し、来店した。

一番間違いないと思って自分たちのお店を選択してくれたと思って商品づくりやサービスを提供しているか?そう思うだけで行動も変わりますね。

 

②二世帯住宅を望む本当の理由は?

住宅メーカーに勤めている知人と話した時。二世帯住宅にしたい人たちへの提案について話をしました。多くは父母の方が多くお金を払う。その理由はなんだろう。

確かに息子や娘夫婦、孫たちと一緒に暮らしたい。台所や水周りは別などいろいろな要望はありますが、それでも二世帯住宅にしたい理由。

プラスに捉えれば、2世代・3世代で食卓を囲む風景があるでしょう。息子や娘が父母を気遣ってくれて。二世帯の方が費用がかからないなどの動機。

別の視点で見れば、せっかくのつながりを失いたくない。遠く離れて小学校に入れば一気に希薄になる孫たちとのつながりを保っていたい。そんな動機もある。

その人たちにどんな提案をしてあげるのか。「こうすると、家族のつながるスペースができますよ」そんな提案が住宅メーカー側からできたら。

ちょっと費用がかかっても本当に大事にしたいところ。

失ないたくないものを考えてあげれば、新たな提案やアプローチができますね。

 

③介護施設に入っても人とのつながりや自由は失いたくない

これもある方と話していて話題に上がったこと。老人ホームや介護施設に入ったら自由がなくなる、気軽に外にも出られない。たまに来る家族とのつながりしか残らなくなる。だから施設には入りたくない。だけど年をとったら施設に入らざるをえない。いやいや入るのだから安いほうが良い。そんな動機を考えると、介護施設の業態についても新たな発想が生まれます。

より自由で、社会とのつながりを保つことができる介護施設。

実際に宮城県仙台市にある“仙台アンダンチ”はまさにその先駆的モデル。

高齢者施設・飲食店・保育園・駄菓子屋など、地域社会とつながる新たな形で老後の人生を提案しています。

(仙台アンダンチの紹介は下記のブログより)

仙台アンダンチ医・食・住・地域がつながる新しい施設

 

お客様の動機として“失いたくないものを考える”

自分が持っている好奇心。

今まで培ってきたブランド。

自分のポジションや権威。

お金や健康、自分の体型。

家族とのつながり。

自分の自由。

愛しい人、家族、親しい友人。

これは一般の消費者だけではなく、企業間でも同じ。人間関係でも同じことです。

相手は何を失いたくないのか?

企業やお店であれば、失いたくない何かのために、一番確実と思って自分たちを選択してくれたと思って行動できるか。

そのことを考えることが人材育成にもつながります。

 

3.失いたくない人が大事にする基礎力。

失いたくない人たちが大事にしているのは圧倒的な基礎力。

当たり前のことをより徹底できているか?

どうやらそこに満足のポイントがあるように感じます。

ディズニーに来ているおじさんたちは、確かに子どもたちや家族、親しい人への笑顔、個別対応、柔軟など、ディズニーのとても温かく柔らかいイメージを求めていると思います。

ただそれと同じ以上に求めているのは毅然とした、整然としたサービス。行列を正しく並ばせる。順番を守らせる。よりスピーディーに対応する。徹底された掃除。基本的な知識。

 

=前回、偶然 ファストパス発券機のシステムトラブルに遭遇しました=

この時の、キャストの対応はさすがなもの。

慌てることなく、毅然とした対応。

特に感心したのは、システムエラーからの復帰した瞬間。

複数ある機械の後ろに、数人のキャストが一列に立ち、復帰と同時に一斉にカバーを外し、ゲストの対応を始めました。

その時の立ち姿、行動の美しさはさすがです。

 

同じように、アトラクションに並ばせる行列の作り方、順番を間違わない。

ショップや売店、レストランでのキビキビとして動き。徹底された園内の清掃。

誰に聞いても、納得できる答えが返ってくる。

 

どんな時でも、緊張感を持った表情。

背筋を伸ばした歩き方。一つ一つの仕草。

行動のメリハリ。

 

基礎力というと、スキルや技術的なものや、接客時のお辞儀や笑顔などに注目しがちですが、なんでもない時にどれだけ緊張感を持っていられるか。そこに安心感が生まれます。

その点において、さすがディズニーと呼ばれる。その確実で高い基礎力が“ディズニーであれば間違いない”と思ってもらえる所以があると感じます。

「家族を連れて行く?だったらディズニーに連れて行けば大丈夫。なんとかなる」

おじさんにそう思ってもらえることは、ある意味でファン客を増やしていることにもなりますね。

あなたの会社やお店であれば、商品一つ一つの作り込み。サービスの基礎力、行動一つ一つのスピード感、整理整頓・5Sなどをどれだけ高められるか。人材育成の大きなテーマとして取り組むことが、新たなファン客づくりにつながります。

 

いかがでしょうか。

あなたの会社やお店、商品やサービスを求めてくれる人の動機を違う視点で考えてみませんか?

うちの商品やサービスが好きだからではなく、失いたくない何かのために、誰かのためにと思う動機はとても強いもの。

より確実なところと思う分、お客さんの求めるハードルも高いものがあります。

そのハードルを越えることができていれば、その方は別な意味で強いファン客になってくれるでしょう。

そのことをあなたも、従業員やスタッフさんとも共有することが次の新しい提案や、社内の人材育成にも繋がります。

ディズニーリゾートは日本で集客し続けているトップランナーの一つ。

集客を続けるだけの理由やヒントが必ずあります。

それはネット情報ではわからないこと。あなたが実際に体験し、自分の目でみることが大事。

中小企業でも、取り組めることはある。アレンジし、自分流にする。コンサルタントの役割でもあると思っています。

きっと成長につながる新しい発見がありますよ!!!

ディズニーリゾートの休業〜営業再開までの間に学ぶ一番企業経営。

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